
「テナント許可/禁止リスト」とは、Microsoft Defender for Office 365 (MDO) や Exchange Online Protection (EOP) のフィルタリング判定を手動で上書き(許可またはブロック)できる機能です。
上書きを行うためには、対象となるドメインやアドレス、URL 等を登録したエントリを作成する必要があります。
このエントリですが、ブロックに関しては以前から管理画面で直接作成することができる仕様でしたが、許可に関しては登録する対象がブロックする必要のないものであることを Microsoft に報告する必要がありました。それがこの度、許可に関しても管理画面でエントリを直接作成することができるようにアップデートされました。
【Before】


【After】


URL の許可エントリ作成方法
実際の URL の許可エントリ作成方法は以下の通りです。
1.テナント許可/禁止リストの画面から [URL] タブをクリックして、[追加] > [許可] とクリックします。
2.”ワイルドカードを含む URL の追加 (最大 20)”の欄に許可する URL を入力します。
3.エントリの有効期限を指定して[追加] をクリックします。
これまでは、上記の倍の工程が必要でしたので、運用負荷が軽減されたことに密かに喜んでいます。
なお、高確度のフィッシングやマルウェアの判定を許可にするためには、引き続き Microsoft にドメインや アドレス、URL 等を報告する必要があるようです。
テナントによってはまだ利用できないところもあるかもしれませんが、2025年の3月下旬にはすべてのテナントへのロールアウトが完了する予定とのことです。
公開情報も更新されていましたので、よろしければご確認ください。
<公開情報>
テナント許可/禁止リストを使用して URL を許可または禁止する – Microsoft Defender for Office 365 | Microsoft Learn