Excelで表を利用することが多いと思いますが、同じファイルを複数人で入力したり、色んな資料からデータを抽出した際に、意図せず異なった書式や数値形式になる場合があります。
Copilotにはそんな時に役立つ、ワンクリックでデータをクリーニングできる機能があります。
ここでは「セル内の不整合を検出し、問題を解決する」場合のCopilotの使い方をご紹介します。
・クリーニングを実行するには
・同一の値を持つセルにおけるテキストの不整合
・列における数値の表示形式の不整合
・注意事項
クリーニングを実行するには
Copilotライセンスを利用しているアカウントにてExcel for the webでファイルを開くと自動的に不整合がないか確認されます。
不整合と判断された列があった場合、上部にクリーニングの提案が表示されますので、「候補の表示」をクリックします。
手動でクリーニングする場合は、①「データ」> ②「データのクリーニング」をクリックします。
同一の値を持つセルにおけるテキストの不整合
列内のセルに大文字のテキストと小文字のテキストが混在している場合や、特定の列内のセルに句読点や発音区別符号の違いがある場合などに検出されます。
下記の表では、B列にある「Components」について最初の文字が大文字のテキストと小文字テキストが混在している為、どちらかに統一するように候補が検出されました。
<操作方法>
番号 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
① | 変更先の選択 | 変更したいテキストをチェックします。 |
② | 変更するテキストの選択 | プルダウンさせると変更できる候補が表示されるので、希望するテキストを選びます。 |
③ | 適用/無視の選択 | ①と②の内容で変更する場合は「適用」、変更しない場合は「無視」をクリックします。 |
④ | 適用するセルの選択 | 既定ではデータ内の該当するテキスト全てになっています。上下ボタンをクリックすると適用させるセルを選択できます。 |
クリーニングを適用すると、「Components」と入力されているテキストは全て最初が大文字に変更されました。
列における数値の表示形式の不整合
文字列形式のセルと数値形式のセルが混在している場合に検出されます。
下の表ではD列の2行目から4行目が文字列となっていることを指摘しています。
操作方法については、①「適用/無視」をお選びいただくだけで完了します。
変更するセルを選択したい場合は、②上下ボタンをクリックします。
クリーニングを適用されると、D列がすべて数値形式に変更されました。
注意事項
・この機能は現在Excel for the webでのみ利用できます。今後デスクトップアプリ版Excelでもご利用いただける予定です。
・地域形式が「日本語」になっている場合、数値形式のクリーニングが出来ない場合があります。地域形式の設定を変更する手順をご確認の上、「英語(米国)」に設定しご利用ください。
参照:Excel for the webで地域形式の設定を変更する | Livestyleクラウドサービス
・テーブルとして書式設定されたデータのみ機能します。
・100 列、50,000 行までの表形式データに対応しています。