Microsoft 365 Copilot リリースからもうじき二年

Microsoft 365 Copilot は、2023年11月より企業顧客向けへ提供が開始され、もうじき二周年を迎えようとしています。本記事では、そんな Copilot がどのように成長をしてきたのか、新機能紹介を交えつつ振り返ってみたいと思います。

GPT-5 統合による高度な推論を搭載

最新の Copilot は、GPT-5 を搭載し、タスクの複雑さに応じて最適なモデルを自動選択します。簡単な質問には高速応答、複雑な分析には深い推論を行うことで、より精度の高いサポートを実現しました。
また、ユーザーが明示的に「GPT-5 を試す」を選択できる機能も追加されています。

Microsoft 365 Copilot リリース初期の GPT-4 モデルからどのように変化していったのか、簡単に見てみましょう。

項目GPT-4GPT-4oGPT-5
リリース時期2023年2024年5月2025年8月
構造単一モデル統合型マルチモーダルモデルマルチティア構造(用途別切替)
推論力高い高い
(リアルタイム向け)
非常に高い
(専門的分析も可能)
処理速度遅め非常に高速
(232ms〜)
高速モデルあり/深層推論はやや遅い
マルチモーダル対応テキスト中心テキスト・画像・音声・動画同左+生成品質・一貫性強化
コンテキスト長最大32Kトークン最大128Kトークン最大400Kトークン(本1冊分)
向いている用途一般的な質問リアルタイム翻訳・雑談複雑な分析・戦略立案・UI生成

GPT-5 になって大きく進化したのは、推論力で専門的な知識が必要な分野の会話が可能になった点です。画像等の生成力に関しては、性能が大きく飛躍したようです。 また、対応するトークン数に関しても大幅に向上したため、回答が途中で途切れてしまうといった心配はかなり解消されています。

GPT-5 を使った画像生成

プロンプトを読み取る推論力もわかる画像生成で、GPT-5 の性能を試してみたいと思います。
スポーツの動きのある写真、かつリアルな絵を作るプロンプトを与えてみます。

< プロンプト1 >

写真のようなリアルの描写で野球でボールを捕球する外野の絵を生成してください。

かなり写真に近い質感で画像を生成してくれました。
では、もう少し複雑な指示を出してみます。


< プロンプト2 >

写真のようなリアルの描写で野球でスライディングをしながら体の正面でボールを捕球する絵を生成してください。ユニフォームのデザインは水色ベースで選手のグローブは右手でお願いします。時刻は夕暮れ時でお願いします。
GPT-5 による画像生成

参考に、全く同じプロンプトで GPT-4 にも画像生成をしてもらいました。

GPT-4 による画像生成

同じくリアルではありますが、グローブにかかる指の形が変だったり、右手にグローブの指示を無視して左手にグローブがついていたり、グラウンドフェンスも低すぎたりと、細部は少々気になる出来上がりとなりました。
やはりプロンプトを読み取る力も GPT-5 に軍配が上がりそうです。

最後に

簡単な比較ではありましたが、それでも GPT-5 の優れた点を少しでも感じていただけたのではないでしょうか。
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