
昨今、「マイクロサービス」や「コンテナ化」という単語をサーバー構築の世界で聞くことが増えてきました。
物理サーバーや仮想マシン(VM)上で動作させるアプリケーションを「コンテナ化」することで、アプリ更新のし易さや柔軟なスケーリング等の恩恵を受けることができます。
本記事では、この「コンテナ化」にフォーカスを当て、Azure の主要なコンテナサービスについてご紹介いたします。
主要なコンテナサービス一覧
Azure には様々なコンテナサービスがありますが、以下の主要な3つのサービスについてご説明します。
Azure Container Instances
手軽にコンテナ環境を作成するためのサービスです。
オーケストレーション機能は搭載していません。

Azure Container Apps
Azure Portal から手軽にコンテナ環境を作成できるサービスです。
Docker Compose を使用したオーケストレーション環境を構築可能です。

Azure Kubernetes Service
Azure 上で Kubernetes クラスターが利用でき、その上できめ細かい、かつ大規模なコンテナオーケストレーション環境を利用可能です。

Azure Kubernetes Service を深掘り
前半では3つのコンテナサービスの概要を紹介しましたが、さらに「 Azure Kubernetes Service 」に焦点を当てたいと思います。
Kubernetes(クーバネティス または クーベルネティス)は、コンテナ化されたアプリのデプロイ・スケールアップ/アウト等を、自動で管理するオープンソースのソフトウェアです。
管理者はシステムのベースとなるコンテナの他に「マニフェスト」を作成し、その中にコンテナの起動設定等を記述します。Azure Kubernetes Services では複雑なベースシステムを自動で構築することができ、手軽に Kubernetes の環境を利用可能です。
Copilot を利用したマニフェストの作成
Azure Kubernetes Services 上でコンテナを起動する場合、マニフェストの作成が必須です。
マニフェストの書き方に精通していなくても、Azure には Copilot を活用することでマニフェストのコード記述を支援してもらえるエディタが用意されています。
設定したい内容を言葉で書くだけで、自動的にコードを生成してくれる便利な機能です。

最後に
Livestyle では社内アプリのコンテナ化やコンテナサービスへの移行支援を承っております。
新たな Webサービスの展開をご検討されていたり、何か課題をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。