Power Automate クラウドフローは、1つのトリガーと、1つ以上のアクションから構成されます。
トリガーは名前の通り、フローが開始されるためのイベントです。
トリガーは大きく分けて3種類あります。今回は、この3種類のトリガーの使い分けをメインにご説明していきたいと思います。
トリガーの種類
フローには、下表のようなトリガーが用意されています。トリガーの種類によって、Microsoft ではフローの種類が定義されています。
No. | トリガーの種類 | フローの種類 | フロー開始のタイミング |
---|---|---|---|
① | 自動のトリガー | 自動化したクラウド フロー | 〇〇が行われたとき |
② | 手動のトリガー | インスタント クラウド フロー | ユーザーがフロー開始のボタンを押したときに |
③ | 予定のトリガー | スケジュールされたクラウド フロー | 設定した日時になったとき |
自動化したクラウド フロー
自動化したクラウド フローの使い方としては、下記のようなフローが挙げられます。
- メールが届いたときに、添付ファイルをSharePoint サイトにアップする
- SharePoint リストにアイテムが追加されたときに、承認を開始する
- Microsoft Forms に回答があったときに、Teams で通知する
このように各アプリで特定のイベントが発生した際に、フローを開始したい場合に利用します。
また、メールが届いたときに毎回フローを開始するのではなく、送信者が〇〇だったときや、件名に△△が含まれているときなど、様々な条件を加えることも可能です。
インスタント クラウド フロー
インスタント クラウド フローは、ユーザーがフロー開始のためのボタンを押したときに開始されます。具体的には、このような場合に利用します。
- Power Apps 上のボタンを押したときに、アプリに記入されたデータを Dataverse や SharePoint リストに登録する
- SharePoint 上のファイルを選択したときに、総務部に旅費申請の処理の依頼通知を送信する
- Power Automate の画面から [実行ボタン] を押したときに、特定の期間に更新があった SharePoint リストのデータを csv でエクスポートする
- Power Virtual Agents からフローを呼び出されたとき、各種申請の承認を開始する
スケジュールされたクラウド フロー
スケジュールされたクラウド フローの使い方としては、下記のようなフローが挙げられます。単発で実行することも、繰り返し実行することもできます。基本的には、一定の間隔で行う業務を効率化するために利用します。
- 毎月、Dataverse や SharePoint リストにデータの登録を行う
- 平日の午前8時に、「おはようございます」とTwitter にツイートする
- 毎年、証明書の更新依頼の通知をメール送信する
- 2022年12月25日に、「メリークリスマス🎅」と Yammer にメッセージを投稿する
最後に
以上、各トリガーの使い分け方法でした。
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