
Exchange Online PowerShell を使った電子開示情報の取得に関して、重要な仕様変更がありました。
今後、一部の電子開示関連コマンドレットを正常に実行するためには、PowerShellのバージョンアップと新たなパラメーター指定が必要になりました。この変更は、2025年9月12日から適用されており、従来の機能を維持しつつ最新の認証基準へ準拠するために行われた変更とのことです。
変更点の概要
主な変更は以下の2点です。
- Exchange Online PowerShell バージョン 3.9.0 以降の使用が必須に
- Connect-IPPSSession を実行する際に -EnableSearchOnlySession パラメーターの指定が必須に
影響を受けるコマンドレット
今回の仕様変更により影響を受けるコマンドレットは次の通りです。
- New-ComplianceSearchAction
- New-CaseHoldPolicy , Set-CaseHoldPolicy , Remove-CaseHoldPolicy
- New-CaseHoldRule , Set-CaseHoldRule , Remove-CaseHoldRule
- New-ComplianceSecurityFilter , Set-ComplianceSecurityFilter , Get-ComplianceSecurityFilter , Remove-ComplianceSecurityFilter
ポイント
1.Exchange Online PowerShell のバージョン 3.9.0 は既にリリースされていますので、更新をしておきましょう。
< Exchange Online PowerShell のバージョンを確認するコマンドレット >
Get-Module -ListAvailable ExchangeOnlineManagement
< Exchange Online PowerShell バージョン 3.9.0>
PowerShell Gallery | ExchangeOnlineManagement 3.9.0
2.Security & Compliance PowerShell に接続するスクリプトやワークフローがある場合は、 -EnableSearchOnlySession パラメーターを含めるように更新しましょう。
参考情報
詳細については、Microsoft 365 管理センター内のメッセージセンターよりご確認いただくことができます。
<メッセージセンターへのアクセス>
Microsoft 365 管理センター(https://admin.microsoft.com/) > 画面左メニュー[すべて表示] > [正常性] > [メッセージセンター]
