Azure Cognitive Service の Computer Vision の機能で Spatial Analysis(空間分析)ができるようになりました。
Computer Vision は、画像や動画からのテキスト抽出(OCR)や、画像解釈(例:写真から誰がどこで何をしているのかを判断する)を行うことができます。そして新たに、空間内で人の動きをリアルタイムに分析する「空間分析」もできるようになりました。
「空間分析」の具体例
- 最大収容人数を分析するために、スペース内の人を数える
- 社会的距離(ソーシャルディスタンス)測定のために、人と人との間の距離を計測
- 店舗などでの顧客動線の特定
- レジや受付での待機時間の判定
- 保護地域への不法侵入の判定
マスクの検出
「空間分析」を利用すると、マスクを着用しているかどうかも検出することができます。
企業はイベントや店舗などで、人と人との距離やマスクを着用している人の割合などを測定/分析を行い、新型コロナウィルス感染症拡大を軽減し、安全性の確保をすることができます。
入店時にマスク非着用の人に警告を行うなど、活用が期待できます。
責任のある AI 導入ガイド
マイクロソフトでは責任のある AI原則(公平性、信頼と安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、および人間の説明責任)が定義されています。空間分析では主にカメラ映像を利用するため、これらのプライバシーを考慮したカメラ配置ガイドも公開されています。空間分析を利用する場合はご参考ください。
出典
・空間分析カメラの配置 – Azure Cognitive Services | Microsoft Docs
・Mask detection now available in preview via Azure Cognitive Services (microsoft.com)