旧 Power Virtual Agents から名称変更され、AI 機能が統合された ”Microsoft Copilot Studio” 。新しくなった Copilot Studio でどのようなことができるのか、本記事で概要をご紹介します。
Microsoft Copilot Studio とは
チャットボットを作成するための Microsoft のサービスです。
・UIベースでチャットボットの作成が可能
・日本語にも対応
また、直近のアップデートでは、AI 機能が統合され、更に手軽にチャットボットを作成できるようになりました。
・トピック※ の設定作業を短縮
・データソースから、独自の情報を回答するチャットボットを作成可能に(RAG機能)
※ トピックとは、ユーザーと Copilot 間の会話の流れを定義する要素で、特定の質問や依頼に対して Copilot がどのように応答するかなどを決めます。
ライセンス
関連するライセンスは3種類あります。それぞれの違いは下表の通りです。(2024年7月時点)
AI 機能のご紹介
Copilot Studio で使用可能なお勧めの AI 機能をご紹介します。
一般的なナレッジから回答
GPT モデルが学習済みの情報から回答を生成することが可能です。これらの情報に関しては「トピック」や「トリガーフレーズ」の設定が不要になるため、チャットボット作成時の作業が大幅に軽減されます。
最新情報を求めるプロンプトを投げたところ、対応していない旨の回答が返ってきたため、リアルタイムの Web 情報は参照しないようです。
データソースから回答(RAG機能)
回答元の情報となるデータソースを読み込ませることで、独自の情報から回答を生成することが可能です。こちらも「トピック」や「トリガーフレーズ」をユーザーが1つ1つ設定する必要なく、チャットボットを作成できます。特定の Web サイトや、SharePoint・OneDrive のデータやファイルを指定できます。一般的なナレッジと組み合わせて設定することが可能です。
使用する AI リソース
AI 機能を使用する場合、裏側には Azure リソースが存在し、Azure OpenAI のモデルが回答を生成します。Azure リソースは Microsoft 側が用意するものであるため、作成ユーザー側の管理は不要です。他のCopilot 製品と同様に、作成したチャットボットでやりとりしたデータはモデルの学習には使用されませんので、安心してお使いいただけます。
ユーザーの Azure リソースに接続(プレビュー)
ユーザーが用意した Azure リソースからチャットボットを作成することも可能です。 Copilot Studio ではなく、Azure OpenAI Studio から作成できます。使用する AI モデルやリージョンを指定したい場合はこちらの方法がおすすめです。なお、Azure 利用料が別途発生しますのでご注意ください。
新しくなった Copilot Studio には AI 機能が搭載され、以前よりも簡単にチャットボットを作成できるようになりました。弊社でも Copilot Studio で使用可能なライセンスをお取り扱いしておりますので、ご興味がある方は是非お問合せください。