在宅ワークやオンライン商談、オンライン面談など、様々なシーンで活用されている Teams会議をさらに機能強化する追加ライセンス「Teams Premium」について、以前記事で取り扱いました。
オンラインミーティング機能が強化されたライセンス「Teams Premium」リリース – Livestyleクラウドサービス (live-style.jp)
今回は更に Teams Premium について深掘りし、通常の Teams 機能と Teams Premium の機能比較や、注目の機能をピックアップしてご紹介します。
Microsoft Teams Premium とは
Teams 会議 / ウェビナー / イベント の以下機能を強化したアドオンライセンスです。
- 組織ごとにカスタムできる高度な会議機能
- より円滑に、品質の高いウェビナーを開催する機能
- 機密情報を含む会議を保護するセキュリティ機能
- 議事録フリーを実現するレポート機能
Teams と Teams premium の比較
次の表では Teams と Teams premium の主な機能の比較をご紹介します。
会議
会議のテンプレート
会議オプションをあらかじめ設定して組織のコンプライアンスやビジネスルールに合った会議を開催できる機能です。ロゴや会議の背景をカスタマイズすることで、ブランドアピールにもつながります。
字幕のリアルタイム翻訳
また、会議中の自動翻訳は通常版の Teams でも引き続き利用可能ですが、Teams Premium では AIを搭載したリアルタイム翻訳された字幕を利用することができます。詳細は 注目の機能 をご覧ください。
機能 | Teams | Teams Premium |
Teams 会議を作成して出席する | ○ | ○ |
Teams の標準的な外観を体験する | ○ | ○ |
ユーザーごとに標準・カスタムした会議の背景を設定する | 〇 | ○ |
会議・ライブイベントに自動字幕(ライブキャプション)を追加する | 〇 | ○ |
組織ごとに会議テンプレートを追加する | ○ | |
会議ロビーに組織のブランドロゴを追加する | ○ | |
組織ごとに会議の背景をカスタマイズする | ○ | |
組織ごとにTogetherモードをカスタマイズする | ○ | |
会議中に自動翻訳された字幕を追加する | 〇 | |
会議後の文字起こしを翻訳する (近日公開予定) | 〇 | |
ライブ イベントの eCDN* を有効にする | 〇 |
*エンタープライズ向けコンテンツ配信ネットワーク
ウェビナー
ウェビナーの参加・視聴率を高める機能から、ウェビナーの操作性を高める機能など、より円滑に 品質の高いウェビナー を開催するための機能が盛り込まれています。
詳細は こちら よりご覧ください。
機能 | Teams | Teams Premium |
出席者の登録を要求する | ○ | ○ |
共同開催者を割り当てる | ○ | ○ |
登録できるユーザーの数を制限する | ○ | ○ |
登録済みユーザーにロビーの迂回を許可する | ○ | ○ |
最大 1,000 人の出席者を含むウェビナーの Q&A を有効にする | ○ | ○ |
出席者レポートを表示する | ○ | ○ |
ウェビナー発表者向けの待機画面を設定する | ○ | |
出席者のビューを管理する | ○ | |
登録者にリマインダーメールを送信する | ○ | |
ウェビナーの待機リストを作成する | ○ | |
登録者を手動で承認する | ○ | |
ユーザーが登録できる日時を制限する | ○ | |
ウェビナーに RTMP-In* を使用する | ○ |
*外部のハードウェア等からRTMP形式で直接 Teams会議の作成ができる機能
セキュリティ
会議でのエンドツーエンド暗号化
通常 Teams では1対1の通話でのみ利用が可能だったエンドツーエンド暗号化(配信元のデータを暗号化し、宛先で暗号化を解除する暗号化方式)が、最大50名までの会議で有効になりました。
暗号化されるのは会議の音声・ビデオ・資料共有となり、アプリやアバター、リアクション、チャット、フィルター、Q&A等は暗号化されませんのでご注意ください。
会議チャットでのコピー&ペーストの禁止
Teams Premium では、機密性の高い会議内容のコピー&ペーストを制御することができます。
会議の透かしを有効にすれば、共有資料のキャプチャ防止の対策も可能です。
透かしの詳細は 前回のご紹介記事 をご確認ください。
機能 | Teams | Teams Premium |
会議ロビーを管理する | ○ | ○ |
1 対 1 の通話のエンドツーエンド暗号化 | ○ | ○ |
会議チャットをモデレートする | ○ | ○ |
発表できるユーザーを制御する | ○ | ○ |
会議に透かしを追加する | ○ | |
最大 50 人の出席者を含む会議のエンドツーエンド暗号化 | ○ | |
記録できるユーザーを制御する | ○ | |
会議チャットでのコピー/貼り付けを禁止する | ○ | |
会議Microsoft Purview 情報保護秘密度ラベルを割り当てる* | ○ | |
カスタム ユーザー ポリシー パッケージ | ○ |
*秘密度ラベルの設定には、Teams Premium のライセンスの他に Microsoft 365 E5、E5 Compliance、F5 Compliance, F5 Security + Compliance いずれかのライセンスが必要です。
会議レポート
会議レポートについては近日公開予定の機能も多いですが、2023年5月現在は PowerPoint Live のチャプター自動生成機能と、議事録に会議への参加・退出時点を表示するタイムマーカー機能が提供されています。
AIを搭載しているため、今後は会議の要点を絞ったメモの自動生成など、会議内容を簡単にフォローアップしてくれる機能が追加されていく模様です。
機能 | Teams | Teams Premium |
会議の録画を確認する | ○ | ○ |
会議の議事録(トランスクリプト)を確認する | ○ | ○ |
会議に追加されたファイルを表示・確認する | ○ | ○ |
会議に追加されたアプリを表示・確認する | ○ | ○ |
Power Point Live を使用した会議で、会議の録画にチャプター(場面の区切り)を自動生成する | ○ | |
通常の会議で会議の録画にチャプター(場面の区切り)を自動生成する (近日公開予定) | ○ | |
会議に参加または退出したときに、会議の録画にタイム マーカーを表示する | ○ | |
会議からタスクを自動生成して表示・確認する (近日公開予定) | ○ | |
会議中自分がいつメンションされたか確認する (近日公開予定) | ○ |
注目の機能紹介
Teams Premium の機能から気になるものをピックアップして紹介したいと思います。
▼AI搭載の会議で仕事をスマートに
リアルタイムのキャプション(リアルタイム翻訳)
異なる言語でのWeb会議では、コミュニケーションがとりにくい課題の解決策となる機能です。
ライブキャプション機能をオンにすることで、話された言語でリアルタイムのキャプションが表示され、AIを活用した40言語に対応した翻訳がリアルタイムに提供されます。
1.ライブキャプションをオンにする
2.翻訳言語を40言語の中から選択する
3.画面下に「アイコン」「ユーザー」「発言」が表示される
▼質の高いウェビナーの開催
ウィビナーを開催する上で役立つ機能が提供されます。
・自動リマインダー機能
ウィビナーの1時間前に登録者へリマインドメールを送信する。
・登録者の管理が詳細に
登録できる期間を設定することが可能となります。
登録期間外に、該当のウェビナーのサイトに行くと以下のように表示され、登録を制限されています。
必要ライセンス
最後にMicrosoft Teams Premiumを利用するためには、以下のライセンスが必要となります。
- Microsoft Teams(ベースライセンス)
- Microsoft Teams Premium
30日間の試用ライセンスが提供されているので、気になる方は是非ご活用ください。
Livestyle マネージドサービス をご契約のお客様で Microsoft Teams Premium に関してご質問がある場合は、指定のサポート窓口や以下のお問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください。